[ 一覧ページへ戻る ]
局所消火装置は、IMOの要求により2000年改正SOLAS II-2 Reg.10-5.6にて規定された機関区域で特に火災危険度の高い機器(主機,発電機用補機,ボイラ−,焼却炉,加熱燃料油洗浄機,イナ−トガス発生装置)の火災を初期消火する目的で設置されます。
2002年7月1日以降に建造された総トン数500トン以上の旅客船及び総トン数2000トン以上の貨物船、2002年7月1日前に建造された総トン数2000トン以上の旅客船が対象となります。
局所消火を水噴霧にて行う場合、効果的な噴霧をつくるために、特殊な水噴霧ノズルが必要となります。
弊社は、本装置の要である水噴霧(ウォータミスト)ノズルを株式会社初田製作所・韓国SEAPLUS社との技術提携により開発しました。同ノズルは、国土交通省(JG),M.E.D(欧州舵輪マーク),DNVの型式承認を取得しております。
ウォータミストノズルは、ポンプにて加圧された4〜9MPaの高圧清水を微噴霧に変化させ、噴霧状の水分が熱を吸収できる表面積を大きくし、水の蒸発レートを最大にします。その蒸発過程で炎及び火煙の熱が奪われ温度を下げることが出来ます。
また、広がった水蒸気により火災周辺の空気が遮断される際、燃焼物表面での可燃性蒸気濃度及び酸素濃度が低下しますので、火災は消火されるかまたは弱くなります。
また、電気機器への影響についてもIMOのガイドラインに基づき、IPグレード要求確認試験および、発電機への影響試験を行い、IP22相当の使用環境及び、噴霧後の発電機運転に影響のないことが確認されております。